「池の水ぜんぶ抜く」みたいに言ったけど、そもそも「池の水ぜんぶ抜く」見たことないです(ええー)。
さて、今回の絵の元ネタは中国版クラウドファンディング時のキャラ紹介文です。
2015年にアメリカのクラファンで資金集めて目標達成したあと、翌年(2016年)に本国のクラファンでもプロジェクト進めて成功させてるのを、不勉強なものでこないだ初めて知りました。
そのプロジェクトサイトがまだ残ってるのでリンク貼っておきます。いつアクセスできなくなっても泣かないで済むように、映画関連のページを片っ端からオフライン保存する収集作業を最近ひたすらやっている。
映画公開時はサービス名が开始众筹だったので、スタッフロールにはそっちで載ってました。支援者名もkickstarterよりずっと多いので、資金調達や宣伝の比重としてはこちらのほうが大きいはずなんですが、アメリカのクラファンサイトで成功させたのが中国アニメ史上初なためにそっちばっか言われるせいで、こちらの存在に気付くのが遅くなりました。
ページ下の方に軽いキャラ紹介コーナーがありまして、そこで皇太子の一番の夢が「画遍西宫的所有宫女」であると書かれていて、なんか無邪気で不覚にも和みました。横で守護者めちゃくちゃイラついてんのに。今回はそういうイメージを描いてみたわけです。
守護者が皇太子にイラついてるのは、kickstarterのキャラ紹介文でもそうでしたね。他のキャラはだいたいみんな自己紹介的なかんじだったのに、守護者だけ自己紹介を手短に済ませたのち皇太子が如何にイラつくやつかを語るのに半分くらい紙幅を割いていたのが個人的にかなり印象的で、4コマ本でもそういう小ネタを描いた覚えがあります。
ところで皇太子のキャラ紹介文、「好色的享乐主义者」って書かれてるの違和感ありません?享楽主義はまあ分かるとしても、好色って個人的にはあんましっくりこないです。画題に選ぶモチーフが女体なせいだったり、中国語だとまた別のニュアンスがあるかもだったり、あくまで初期設定で本編に反映はされてないかもだったりとは考えてはいますけど。
だって皇太子の絵に対する姿勢、割とガチだよなーって思うんですよ。いつも赤い筒背負ってますけど、たぶんあれ画材セットですし。というのも豆人間の村に着いて即絵を描いている描写があるので、自前でそういう装備を持ち歩いてるのが分かります。
↑の0:36あたり。
貴人が従者もつけずに出奔して人里離れた場所まで流れ着いておきながら荷物が画材道具のみって、いくらなんでもサバイバルやる気なさすぎじゃないですかね???そりゃ守護者もあれだけイラつくわけですよ。心配にならない要素がない。
単に女体好きってだけなら、立場的には実物をいくらでも恣にできるはずなのに、わざわざ絵として出力するのって、典型的な防衛機制なかんじがしません?心理学とか知らんけど。「宮女を描かせてくれないからここで山水画など描いているのだ」とかいう台詞が出る時点で、女体を見ることよりも描くことのほうが優先されているし、あまつさえ皇族たる立場ごと捨てて隠遁生活始めるくらいなので、好色というよりは絵に対するガチさのほうが印象強いですね。
皇太子と守護者、享楽主義対厳粛主義って感じでスタンス真逆で相性悪すぎるの、めっちゃ面白いよな……って定期的に思う。今は二人とも大人だから腐れ縁的に落ち着いてるほうで、皇太子が思春期のころとか絶対もっとヤバかったでしょうね。本編中盤の口喧嘩みたいなの頻発するのが日常的だったんじゃないでしょうか。
今回の記事は以上です。
今回みたいな消費カロリー少なめで描いた絵を軽率に投稿する自分を許せるようになりたい。なんならもっとカロリー低い状態で出力したい。時間かけなきゃ価値がないとかいう強迫観念なくしてこ。ZCONITEを消そう!それではまたこんどー。