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ふるがる

偏在的放棄性脱力癖を誘発する二次創作ブログ

2024/02/06

《大雨》を見に上海へ・出国編

まえがき
先月、不思凡監督の新作映画《大雨》を見るために、2泊3日の上海旅行をキメてきました。無事帰ってこられたので、旅の感想を出国編・観光編・映画編の3つの記事に分けて書きました。
新作のネタバレが含まれる内容は映画編のみです。3月のTAAFで上映が行われるまでネタバレを見たくない人は、出国編と観光編だけ読むといいと思います。

出国編では、旅行までの事前準備がクソダルかったので苦労話をします。文章多め写真少なめ。
観光編では、映画以外の上海観光についての話をします。文章少なめ写真多め。
映画編では、映画の内容について話をします。文章多め写真も絵も無し。中国語の勉強が不十分なため内容の読み違いが大いにあろうかと思いますが、ネタバレを見たくない人は要注意です。

まえがきはここまで。ここから出国編。

海外旅行、なんかのツアーとか短期留学とかでなら行ったことがあったのだが、個人で企画するのは今回が初めて。自分でやらなきゃいけないことがめちゃくちゃあって大変でした。どんなことをしたかについてとその感想をざっくり書いていきます。
具体的な手順については私をあてにしないでください。というか数か月ごとに状況が変わるので、最新情報を都度ググったほうがよいです。本当に。

・ビザ取得
日本はありがたいことにつよつよパスポートであるので大抵の国でビザが不要なわけですが、中国に対してはコロナのせいでビザ免除措置が停止されたっきり戻っていません(2024年1月現在)。なので観光目的の短期間渡航であってもビザを申請する必要がありました。
しかし、これは逆にビザ申請とかいうしち面倒な経験をあえて積む機会では?と前向きにとらえて取り組むことにしました。海外進出にあたってはガッツが大事ってパール姐さんも言ってたし(ウマ娘エアシャカールシナリオのクラシック夏合宿の下選択肢の会話で)。

ビザ申請の際に、ホテルと航空券の予約表を提出する必要があるとのことで、先にその手配を済ませました。行くエリアを選ぶにあたっては、映画館の選択肢は多いほうが良いと考えて、見るからにド都会っぽい南京路にしました。DAHUFAの世界観への理解を深めたいなら、もっと中国ならではの山村とか雄大な自然とかのエリアに行ったほうがいいんでしょうけど、今回はなんせ日程が短いし、あくまで目的は映画なのでこうしました。
オンラインでビザの申請書を書くためにはまず顔写真を撮ります(は?)。これがまた曲者で、サイズはパスポートとも運転免許証とも違う独自規格(横33mmX縦48mm)だし、写真内の顎の位置をミリ単位で指定してくるし、背景は絶対に真っ白じゃないとアップロード時にはじかれるらしいし……。さらにはビザ申請センターにオンライン作成した書類を持っていく際に、顔写真の用紙も別途必要なんだとか。そこはデータで既にアップしてるんだからいらなくないか???とは思いましたけど、文句言ってもビザは出ないので粛々と用意しました。ぶっちゃけサイズさえ合わせれば、家でスマホで撮ったのを背景削除してコンビニ印刷(40円)という自家製クオリティで通りましたし、写真屋さんで撮ってもらうより安く済ませることができたのでよかったです(小学生並みの感想)。
顔写真がアップロードできたら、ビザ申請サイトで必要な項目をガシガシ入力していきますが、これまた個人情報丸裸なんだよね……。会社の役職と上司の名前とかほんとに必要かあ!?文句言ってもビザは出ないので以下略。入力できたら申請書を印刷して、センター訪問時間の予約をします。私が行く大阪ビザセンターは2023年12月19日から予約が不要になりましたが、今回の申請時は必要だったんですよね。ほらもうすーぐ状況変わる〜〜〜。
ビザセンターにはパスポート原本とコピーと顔写真と旅程表と申請書を持って行って、その際にパスポート原本をセンターに預けておきます。申請が通ったら再度営業時間内にパスポート原本を取りに行く必要があります。間隔を空けて平日に2回センターに行かないといけないわけで、これもハードル高い。平日にそんな休みとれる人ばっかちゃうんやで……。
いやでも、センターの受付さんは実際かなり親切です。こちらで用意した旅程表が向こう基準でアウト(ホテルに泊まる日程が人数分明記されてないと駄目だとか)(エクスペディアの表示形式なんだからエクスペディアに文句言ってくれよ……)だったのですが、別の形式の旅程表を印刷すればOKとのことで、センターのWi-Fiとプリンタを使って印刷させてもらえました(印刷代はとられたけど)。基準は細かいものの、通すために現場で多少の融通はきかせてくれるといった印象でした。

申請済ませてから問題があれば連絡あるとのことでしたが、特になかったので数日後に再度センターへ。申請料金を支払って受け取ったパスポート原本の1ページにビザが貼られていて、これにて無事取得完了しました。
感想?こんなん二度とやりたくない。さっさと免除措置復活してくれ。

・キャッシュレス決済手段の獲得
これに関しては、スマホアプリ「WeChat」を一昨年すでにインストールしていて、このアプリを使えばいいと分かっていたのであんまり深く考えなかった。なんでインストールしたのかって?このアプリのチャット機能で使える『大护法』のスタンプがあると教えてもらっていたからです。
このようなアニメーションスタンプが全16種となかなか凝っていて、そのうち3つは人が死んでいるか血が出ているかしており、本編の殺伐っぷりを隠しもしません。おもろ。
といってもこれを使う機会は特にない(友達がいないから)ので、たまにこうやってサポートセンターにスタンプ壁打ちして遊んだりなどしていたのでした。
余談ですが、映画公開後に『大雨』のスタンプも3種類公開されてます。かわいいしダウンロード無料なのでおすすめです。
https://weibo.com/7751245549/4994079566074465

話が逸れた。WeChatのアカウント作成はインストール時に済ませていたので、決済手段についてはこのアプリにパスポートとクレジットカード情報を登録すればよいらしいです。が、それっぽい項目をアプリ内で探しても見当たらない……。なんで?と思って調べたら、WeixinPayが有効になっていなかったためでした。(´・ω・`)知らんがな。
WeixinPayを有効化したら、なんか実名認証とクレカ登録を同時にするっぽい流れに入りました。パスポート情報を打ち込み、日本のクレカ(楽天カードで通った)を登録し、パスポート写真と自分の顔写真をアップロードすれば申請待ちの状態になりました。……つくづく、自分の個人情報を守りたい人には厳しい国だ、中国……。

気分はへそ天ポーズの犬状態でいると、申請が通りましたの通知が来ました。22時前に申請をして、23時過ぎに通知。早くね!?2時間経ってないしそもそも深夜だぞ。時差があるといっても1時間だけだし、人工审核って書いてるから人力でやってるはずだし……常に待機しているんでしょうか。大変ですね(他人事)。
まあこれで現地で金に困ることはないと思うとほっとします。と油断してると怖い目に遭います。遭いました。それについては後ほど。
あとはついでに小程序(ミニプログラム)(WeChat経由で他アプリの機能が使える便利なやつ)を使ってTourcardも登録しました。日本のクレカを使ってチャージしておいて、その金額内で支払いができるタイプの決済システム。これ手数料まあまあかかるんだよなあ……と思いつつ、なんかあったらこわいので準備しておいた。

さて上海。
空港を出たらまず地下鉄の切符を買うので、そのときに初めてWeChatPayを使ってみました。
ICカード出てきた!やった!続けて自販機でもなんか適当に買ってみるぞ!ミルクティー出てきた!これで勝つる!もうキャッシュレス決済なんてこわくない!わーい!
……と思うじゃないですか。その日の晩、レストランで同じように決済しようとしたら、エラー出て決済できず。バチクソ焦りましたね。ナンデ!?念のため登録しておいた楽天カード以外のクレカで再度試してもらったら通りました。ナンデ!?
楽天に問い合わせして調べてもらっても、楽天側で決済不可にした記録はないとのことで、じゃあ何が駄目だったんだ……?なんかエラー画面出てたけど、スクショする余裕なんてない(店員さんが横で怪訝な顔して立ってるのにそんな悠長なことしてられん)から後で調べることもできず……。この件で何か嫌な感じがしたので、念には念をということで、Tourcardの残高をWeChatPayにチャージしておくことにしました。
さて2日目。日中の決済はほぼWeChatPayに登録した楽天カードで問題なく通りました。
問題はレストラン。またWeChatPayの楽天カードでエラー。ここまでは想定内。2枚目のカードでもエラー。ちょっと嫌な汗が出る。虎の子のTourcard残高で通るかどうか!?通ったー!!!
……いや何がよくて何が駄目なんかだけ教えてくれん???100元超えるとなんかあるんかなあ……。わからん……。

Tourcard自体の使い勝手はそれほど良くはないです。地下鉄や自販機は向こうが表示するQRコードをこちらが読み取らないと決済できないのですが、Tourcardにはその機能はまだないみたいです。そもそもお店ではWeChatPayしか対応していないところも多かったので、Tourcardそのものを使う機会はほぼありませんでした。ただ、Tourcard経由でWeChatPayに残高チャージしておくと、WeChatPayに登録しておいたクレカが謎に使えない場合の保険になるという、そういう使い道があったのでした。
……………中国のキャッシュレス決済、もう不便なのか便利なのかわからん!!!(アイリスアウト)

オチがない愚痴になってしまったので、コンビニで買った洛天依ちゃんのなんかのお菓子でお茶を濁して出国編終わりとします。わしゃあこういう髪型に目がないんじゃあ(宝石の国のゴーストクォーツ、ゾンサガの紺野純子、東方の九十九弁々など)。

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