どうも弐新です。
今回の記事は京都で開催中の「せかまほ泊まれる原画展」に行ってきた件についてです。レビューとかそういう公共性のある話は私はできないので、単なる個人的な感想です。いつものことですが。
西島大介先生のバトル漫画『ディエンビエンフー』や『コムニスムス』が面白いという話はこのブログでは
ちょいちょいやっていますが、ファンタジーものの『世界の終わりの魔法使い』も面白いんですよ。人類と魔法使いのテクノロジーの行き詰まりへ辿り着いた世界とその終わりを描き、多量の犠牲をばっちり支払いながらも閉塞感の向こう側へ愛とエモーションによっての突破を試みた、軽やかに前進するエネルギーに溢れた作品です。
これは先生の作品に割と共通する傾向だと思うんですが、キャラクターたちが好き勝手やりまくるところマジで好き。それに、基本的にみんな現状認識がカラッとしているんですよね。千年前に死んだ想い人をヒロインの思い出から魔法によって複製されたのが主人公なわけですが、影(=複製)であることを指摘されたときの主人公のセリフが「そりゃ僕、影だけど」なのには特にシビれました。そこはこう、よくあるパターンとしては、複製としての存在意義的なやつでなんか深めに悩んだりするところではないですか!?!?!?テンプレで動いてないんですよキャラたちが。そこが良い。
この作品の原画の一部がホテルの個室に飾られて、泊まる人だけがそれを堪能できるという、特殊なかたちの原画展が京都で開催されるということで、新米ファンではありますが参加してみました。関西圏に住んでてよかった。DAHUFAのラストショーも見れたし(←この件はマジで優越感ずっと持ってる)。
そんなわけでシングルルームです。
わぁいアナログ原稿、弐新アナログ原稿のホワイトの盛り上がりとか貼ったトーンでできる極小の影とか印刷に写らないベタのムラとか大好き。
あの表紙の原画このサイズなんだあ、とか、見開きってこういう風に原稿用紙つなげて描くんだなあ、とか、じっくり見れて良かったです。なんせ泊まる部屋に飾ってあるわけで、まさしく独り占めです。ぜーたく!
前から思ってたんですけど、アシスタントさん無しってのもすごいよなあ……1人で人物もあらゆるところの背景も祝典に集まる民衆も魔物の大群も描くんだよな……。
それに、チェックイン時にもらえる小冊子によると、原画を収める額縁もすべて既製品をDIYでリペイント&リアレンジしたものとのことで、そこも特別感ありました。小冊子の漫画も、原画っぽく鉛筆の線をわざと残した絵にしてあって、かえって特別感があり良いです。大事に保管します。続き読みたい。
あとは、なんかホテルがすごい良いところでした。
地味に感動したのはホテルで使えるシャンプーが髪ギシギシしないやつだったことです。アメニティのシャンプーで髪ギシギシしないことってあるんだ!?(←ビジホと比較すな)ってびっくりした。ボディソープもいい香りで気に入ったので、同じやつフロントで買っちゃった。
朝食も力を入れているとのことで期待してましたが、バイキング形式のワクワク感とメニューのオーガニック感・手作り感のバランスが神ってて良かったです。個人的な話、朝食バイキングって基本ウインナーとかベーコンとかスクランブルエッグとかやたら取っちゃう(これはこれでめちゃめちゃ楽しいよね)んだけど、ここではシンプルに焼いた野菜、茄子とズッキーニとにんじんが妙においしくてよ……おかわりをしましたよ……。
そういうわけで満足度高い滞在でした。期間中に何とかしてまた行きたくなった。楽しかったです。
これは朝早起きして見に行った、東寺の蓮。蓮大好き。月並みだけど浄土ってかんじ。
今回の記事は以上です。いま絵を描いているので、DAHUFAの日本公開二周年に合わせてうpできたらいいなと思っています。そのときまでまたこんど!